INTRODUCTION
韓国で誕生した新作オリジナル·ミュージカル『ラパチーニの園』。
アーツカウンシル·コリア「新作賞」を受賞し、
“愛と支配のパラドックス”を描いた話題作が、ついに日本へ。
19世紀アメリカの文豪ナサニエル·ホーソーンの短編小説『ラパチーニの娘』を原作に、韓国で誕生した新作オリジナル·ミュージカル『ラパチーニの園(라파치니의
정원)』。
2021年、ソウル·忠武芸術センター小劇場ブルーで初演されると、その詩的な台詞と美しい音楽で大きな反響を呼び、2024年にはアーツカウンシル·コリア「新作賞」を受賞。そして2025年、満を持して公式公演が韓国で再演され、2026年、日本版が新たな息吹を得て上演される。
日本版は、タカハ劇団の主宰高羽彩(『ヒトラーを画家にする話』、『他者の国』、『帰還の虹』など)により、新たな解釈と共に本作の上演台本·訳詞·演出に挑む。音楽監督として、
深澤恵梨香(舞台『千と千尋の神隠し』(音楽監督・指揮)、ミュージカル『十二国記‐月の影 影の海‐』(音楽)など)とタッグを組む。出演は、ミュージカル界で活躍する林翔太、北川拓実がWキャストで主演·ジョヴァンニ役に、ベアトリーチェ役に宮澤佐江、リザベタ役に珠城りょう、バリオーニ役に石井一彰、そして、ラパチーニ役に別所哲也という実力派の面々で、濃厚なミュージカルを紡ぐ。
愛と科学、純粋と毒、父と娘、そして「触れることのできない愛」。
時を超えて問いかけるのは――。
STORY
その愛は、毒と共に育つ。
18世紀のイタリア・パドゥア。科学者ラパチーニは、愛する娘ベアトリーチェを外界の悪から守るため、毒草が生い茂る庭園の中で育てた。誰とも触れ合うことなく、孤独とともに生きてきたベアトリーチェ。
ある日、画家を志す青年ジョヴァンニが、庭に佇む彼女に心奪われる。惹かれ合う二人だが、ベアトリーチェにはさらなる秘密があって――。